101円台から108円台に戻ったUSD/JPY、ただしMonthly Sweet Band内の値動きに留まる(2020/3/16)

市況解説

101円台に入ったUSD/JPYは気付けば108円台に逆戻りとなり、USD/JPYは久しくない高いボラティリティを見せています。

ただし高いボラティリティながらMonthly Sweet Bandの観点では、バンド内を上下に動いているだけともいえる状態です。

上下に大きな値動きを見せているUSD/JPYについて、Monthly Sweet Bandを用いて解説いたします。

1週間で101円台から108円台にまで戻ったUSD/JPY

先週のUSD/JPYは稀に見るドタバタする値動きを見せました。先週の本記事では101円台突入を言及しましたが、その後USD/JPYは反転しています。単に窓埋めの105円台を回復するのみならず、一旦下落した後に再度上昇し13日(金)には108円台を回復しました。

関連記事:3月9日(月)のUSD/JPYの急落時に底値付近で決済できたMonthly Sweet Band

USD/JPYは1週間で7円以上の値動きを見せる最近では例を見ないボラティリティが生じましたが、週のローソク足を見ると下ヒゲの長い陽線を形成しています。


・USD/JPY週足チャート

ボラティリティは高いながらMonthly Sweet Band内での値動きに留まるUSD/JPY

先週大きな値動きを見せたUSD/JPYですが、値動きをMonthly Sweet Bandを通じて見ると、ボラティリティは高いもののMonthly Sweet Band内での値動きに留まっていることが分かります。


・USD/JPY4時間足チャートにMonthly Sweet Band
関連記事;10年以上愛用の自作インジケーター、Sweet Bandについて

101円台はMonthly Sweet Bandで反転した形であり、上昇後の108円台も3月最初に位置していたMonthly Sweet Band内で上昇がストップしています。

3月も前半戦が終了しましたが、3月前半のUSD/JPYはMonthly Sweet Bandが非常に効いている状態です。

重要な値位置にあるUSD/JPY

Monthly Sweet Bandに関係なく、108円台に戻ったUSD/JPYは重要な値位置にあります。というのも現在の108円台前半の値位置は、3月当初に位置したレートであるためです。

月足で見ると若干陽線ですが、多少値動きがあればすぐに陰線となる値位置にあります。残り2週間で3月の月足が陽線か陰線かが決定します。月足という長いローソク足で今週から陰線か陽線かの攻防がなされるため、上下どちらに進むにせよ現在は非常に重要な値位置にあるといえます。


・USD/JPY月足チャート

上昇の場合111円台も視野に入る

現在重要な値位置にあるUSD/JPYですが、先週後半からの上昇が今週も続く場合は、更に上段にあるMonthly Sweet Bandの111円台が視野に入ります。

111円台半ばには2月の高値水準も存在しており、先週のボラティリティを考えれば充分射程圏内です。


・USD/JPY4時間足チャート

2月は109円台のレンジ相場が続いた後で112円台まで急騰しました。ただし112円台には長く留まることができずに下落しています。108円台に下落した後、3月に入り101円台にまで下落しましたが、112円台に届かない場合は2月同様再び109円台で値動きが停滞する可能性もあります。

3月の月足は先週末の段階で既に相当下ヒゲの長い珍しいパターンであり、今月残りの値動きも月足のローソク足を見ることで様々な気付きを得ることができるのではないでしょうか。

RCIなら101円台からの反転をとらえられていた

最後に先週のUSD/JPYを3本RCIも利用して見てみましょう。


・USD/JPY4時間足にRCI
関連記事:RCIの見方、短期・中期・長期のRCIを表示して利用する方法について

4時間足で見ると、先週の反転は第2波をRCIでとらえることができたと分かります。12日(木)に長い陽線を形成した際にRCIの短期ラインも反転しています。このタイミングでロングエントリーを行いMonthly Sweet Bandの108円台タッチまで保持していれば少なくとも200pips以上取れていた計算です。

先週はRCIが非常によく機能した週となりました。

まとめ

先週のUSD/JPYは久しくない高いボラティリティを見せた週になりました。ただし気付けば値動き自体は往って来いの状態であり、トレードは非常に難しかったといえるでしょう。

しかしMonthly Sweet BandとRCIは有効に機能しており、やりようによっては充分収益が獲得できた週となっています。

現在重要な値位置にあるUSD/JPYですが、今週は上下どちらに動くことになるのか、引き続きMonthly Sweet BandとRCIの観点で探っていこうと思います。(事務局)

利用したインディケーターの詳細記事は下記をどうぞ
10年以上愛用の自作インジケーター、Sweet Bandについて

RCIの見方、短期・中期・長期のRCIを表示して利用する方法について

オリジナルのRCIを開発、滑らかな曲線を描写し反転サインも表示

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