コロナショックも日常に感じるFX、○○ショックには日頃から注意すること

初心者向け

2020年2月後半以降の株式市場の急落は、コロナショックというべき状態です。コロナショックで退場を迫られた株式投資家も多い様子の一方で、FXでの退場者はまだ少ないようです。

3-4年に1回は〇〇ショックのあるFXは常にショックへの備えが必要とされます。よってコロナショックではまだ退場者が少なくすんでいるのではないでしょうか。

コロナショックで退場を余儀なくされる投資家が続出している

2月後半以降の金融市場の混乱で世界の株価は急落。為替市場もUSD/JPYが一時101円台まで下落するなど、まさにコロナショックともいうべき様相を呈しています。

そんな中で株式やFX、先物で退場を余儀なくされる投資家が続出しているようです。続出は言い過ぎかもしれませんが、少なからぬ投資家が資金を失い投資余力をなくしています。

国内株式の場合、2013年から多少の上下はあっても、損切りせずに継続保有していれば儲かった時期がつい2020年1月までありました(米国株も同様)。それから7年の歳月は、投資家に投資で損をする感覚を忘れさせるには充分だったようです。

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FXは3-4年に1回○○ショックがある

日頃レバレッジのかかった取引を行い損切りや退場が身近なFX投資家にとって、今回のコロナショックで退場を余儀なくされた投資家は存在するものの、ある意味では年中行事ともいえる光景です。

為替市場は株式市場と比べると頻繁に○○ショックがあります。イギリスがEU離脱を決めた2016年、チャイナショックがあった2015年、スイスフランショックがあったのも2015年です。株式市場が上昇を続けた2013年以降だけでも、為替市場ではショック及びそれに準じる大変動が少なくとも3回発生しています。

よってFX投資家にとって○○ショックは日常茶飯事とまではいえないものの、比較的出会う確立の高い現象です。

この辺りはFX歴が長いと必然的に経験が蓄積されるので、トレードの上手下手とは別の部分で、FXでは経験値がモノをいう部分となります。


・FXトレーダーにとってコロナショックはそれ程珍しくない?

原油価格(WTI)は46ドル台から28ドル台まで約4割の下落

実は株式市場以上に悲惨なのが原油価格(WTI)であり、急落前に46ドル台にあった価格は、一気に一時28ドル台に下落しました。その下落率は約4割にも達しています。仮に原油のレバレッジのかかったロングポジションを持っていれば、殆どの投資家が強制決済で証拠金不足に陥りかねない下落です。

為替市場以上に原油市場は取引に注意を要する市場といえるでしょう。


・窓を開けて急落した原油価格(WTI)のチャート(週足)

FXでは常に○○ショックに備える必要がある

少なくとも2-3年に1回は○○ショック的な値動きが生じるFX取引では、常に○○ショックに備える必要があります。タイミングがタマタマ悪かった、というのはFXでは言い訳にすらなりません。

よって日頃から適切な資金管理に加え、必ず損切を入れるなどのリスク管理が必要不可欠です。

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2020年1月までの株式投資のように、投資していたら自然と最終的に利益が出た、という甘い考えはFXでは通用しません。逆説的に考えれば、だからこそ今回のコロナショックではFX投資家の退場は株式投資家に比べると少ないといえます。

レバッジのかかるFX投資では常に、○○ショックの到来に備えを怠ってはいけない!、コレは肝に銘じる必要があります。無計画にナンピンをしたり、損切りが嫌だからと事前に決めた損切りラインを変更したり等、罠はたくさん存在します。

しかしどんな時でも最悪の事態に備える必要があるのがFXです。コロナショックで退場を迫られた株式投資家を反面教師に、今回改めて我が身を振り返ってはいかがでしょうか?(事務局)

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