3月9日(月)のUSD/JPYの急落時に底値付近で決済できたMonthly Sweet Band

市況解説

3月9日(月)の午前にUSD/JPYが急落。104円台から一気に102円を割れることになりました。

フラッシュクラッシュとなった今回のUSD/JPYの急落ですが、Monthly Sweet Bandを決済で利用することで底値付近で決済できています。

3月9日(火)午前のフラッシュクラッシュ時のMonthly Sweet Bandの状態をご紹介します。

3月9日午前、USD/JPYは102円を割れる

新型コロナウイルス問題で、日頃は混雑する観光地もガラガラとなった土日明けの2020年3月9日(月)午前、USD/JPYが急落しました。

6日(金)に105.3円台で取引を終了したUSD/JPYは、9日(月)の寄付きを104.4円と窓を開けて取引を開始した後、10時過ぎに急落。


・USD/JPY15分足チャート

104.1円台を維持していた価格は一気に102円を割れて101.54円まで急落し、1時間足らずで2.5円以上の急落を見せるフラッシュクラッシュとなりました。

日経平均も▲1,000円以上下落し20,000円を割れて、日本市場は久しくない株安円高を経験することになりました。

Monthly Sweet Bandにタッチして下落が止まったUSD/JPY

足元のUSD/JPYは下落トレンドが続く状態です。Monthly Sweet Bandを通してUSD/JPYを見ると、先週上のBand内にあったレートが下に向けて動きを開始し、これから下落が始まる、という段階で先週の取引を終えています。

そして始まった今週の取引で10時過ぎに急落が発生しました。USD/JPYは10時過ぎから下落を開始し、一時102円を割れる程の下落を見せ、午前中のみで値幅は2.7円を超えるボラティリティが生じました。

2.7円を超える下落を見せたUSD/JPYですが、Monthly Sweet Bandの観点では上のBandから下のBandにレートが移動してタッチして反転した状態です。


・USD/JPY15分足にMonthly Sweet Band
関連記事;10年以上愛用の自作インジケーター、Sweet Bandについて

コロナウイルス問題がある中で土日のポジション持ち越しは難しい判断を迫られますが、仮に週をまたいで売りのポジションを持っていれば、Monthly Sweet Bandにタッチした時点で決済することで、簡単に利益を出すことができた局面です。

RCIから朝一番での売りエントリーも可能

週またぎのショートポジションは難しいとしても、仮に9日(月)にRCIで売りのエントリーができていれば、それでも利益を上げられた可能性は高いといえます。

1時間足で見ると、短期のRCIが月曜朝には完全に下落しておりショートエントリーできるタイミングです。Monthly Sweet Bandの下抜けと合わせ、ショートエントリーする条件は整っているため、104.30円でショートエントリーして101.90円で決済していれば240pipsの獲得です。


・USD/JPY1時間足チャート
関連記事:RCIの見方、短期・中期・長期のRCIを表示して利用する方法について

実際には途中で決済して100pips前後で撤退が現実的です。ただしそれでも理屈の上ではMonthly Sweet BandとRCIを見ておけば、フラッシュクラッシュでの9日のUSD/JPYの下落を収益化することができる、ということはチャートから見て取ることができます。

決済ポイントが見えていれば安心してポジションを保持できる

2月上旬までUSD/JPYの1日の値幅は30-40pipsの日が続いていました。その記憶があれば9日に東京時間にUSD/JPYが200pips以上動くのは異常事態であり、仮にショートポジションを持っていても、メンタル的に100pips超えたところで決済したくなるのが人情です。

しかしMonthly Sweet Bandのように次の決済ポイントが見えていれば、決済を待つことができる可能性が高くなります。またRCIでエントリー判断ができれば、エントリーから決済まで一連の流れを続けることができます。

9日のUSD/JPYの急落は各FX会社もスプレッドが開くなど、FX業界全体としてチョットした騒ぎともなりました。ただしその中でもMonthly Sweet Bandを活用していれば、比較的冷静に相場状況を見ることができています。

この通りのトレードが誰でもできる、ということにはなりませんが、一方向に相場が動いた時でもMonthly Sweet Bandは機能する、という事例を今回の急落時に見ることになりました。ご参考くだされば幸いです。(事務局)

利用したインディケーターの詳細記事は下記をどうぞ
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