Montly Sweet Bandで下落が止まったUSD/JPY(2020年3月2日)

市況解説

USD/JPYは112円に到達後、一転下落を開始しており、先週は107円台にまで下落しました。

しかしMontly Sweet BandからUSD/JPYを見ると、その上昇及び下落をうまくとらえることができています。USD/JPYの先週の下落もMontly Sweet Bandで止まっており、2月のMontly Sweet Bandは効きすぎの感もあります。

2月最終週のUSD/JPYの値動きをMontly Sweet Bandを用いて解説いたします。

USD/JPYが112円台から107円台への急落を見せる

2月20日(木)に昨年4月以来の112円に急騰したUSD/JPYは、その後真っ逆さまに下落。先週は26日(水)を除き4営業日が長い陰線を形成しました。特に28日(金)は急落し、一時107円台に突入。最終的に108円を回復し取引を終了しましたが、1週間で4円以上も動く高いボラティリティを見せました。


・USD/JPY日足チャート

先週の本欄においてUSD/JPY112円を材料に記事を書きましたが、その後107円台に下落したUSD/JPYの動きに翻弄された投資家も多かったようです。

関連記事:Monthly Sweet Bandで反転した112円到達後のUSD/JPY(2020年2月24日)

株式市場も急落

先週のUSD/JPYの下落は、株式市場の急落が引き起こしました。米国及び日本の株式市場いずれもコロナショックで暴落しており、2020年の上昇分+αを帳消しとなった状態です。日経平均は一時21,000円割れを起こしています。


・日経平均日足チャート

コロナウイルス問題で国内は3月15日まで小中高校が休みとなるなど大混乱を起こしていますが、金融市場も株式市場中心に混乱している状況です。

Monthly Sweet Bandで下落が止まっていたUSD/JPY

112円付近にMonthly Sweet Bandが存在しており、112円の上昇はMonthly Sweet Bandが天井として機能した形で上昇が止まった、と先週の本欄で解説しました。

その後の下落もMonthly Sweet Bandの観点で見ると、週半ばに急騰前に値動きを止めたMonthly Sweet Bandで一旦下落がストップしたものの、再度下落が始まり更にその下にあるMonthly Sweet Bandが底となり下落がストップした、と見ることができます。


・USD/JPY4時間足チャートにMonthly Sweet Band
関連記事;10年以上愛用の自作インジケーター、Sweet Bandについて

先々週に続き、先週もMonthly Sweet BandがUSD/JPYに対して効いていた、と考えることができます。

週半ばのMonthly Sweet Bandで逆張りすると失敗していますが、素直にトレンドフォローで流れに乗っていれば、110円割れから107円台突入から約3円の下落を取れていた可能性があったといえます。

絶好のエントリータイミングを示していたRCI

Monthly Sweet Bandは前回同様に良好なサインを出しましたが、前回はRCIが有効に機能しませんでした。先週のUSD/JPY(4時間足)に3本RCIを表示させたものが下記です。


・USD/JPY4時間足チャートに3本RCI
関連記事:RCIの見方、短期・中期・長期のRCIを表示して利用する方法について

先週のUSD/JPYの下落の際、RCIは丁度よいタイミングで売りのサインが現れています。

Monthly Sweet Bandで一旦反発した後にRCIで売りサインが出ており、RCIが出た直後のタイミングではショートポジションを持つのに若干躊躇もあります。しかしその後様子を見ることができれば、Monthly Sweet Band割れでも・直近の安値割れでも、売りのエントリーで200pips程度は取ることができています。

先週のUSD/JPYはRCIの得意とする値動きを見せたといえます。

2月はハマリ過ぎの感があるMonthly Sweet Band

営業日ベースでは先週金曜の28日で2月は終了しています。2月のUSD/JPYの値動きにMonthly Sweet Bandを重ねると、Monthly Sweet Bandが非常に有効に機能した、ということが分かります。

確かにMonthly Sweet Bandは有効に機能するインディケーターですが、それでもダマシは発生します。しかし2月のUSD/JPYはMonthly Sweet Bandにとってハマリ過ぎの感もある月となりました。

また最終週のRCIのサインで売りポジションが持つことができれば、理想的なトレードが出来ています。

こんなにうまく行く月や週は年にそんなに多くはありませんが、ハマリ過ぎるとこんなこともありますよ、という典型例が先週のUSD/JPYではないでしょうか。

今後も引き続きMonthly Sweet BandとRCIを用いて、各通貨ペアの値動きを解説していきたいと思います。(事務局)

利用したインディケーターの詳細記事は下記をどうぞ
10年以上愛用の自作インジケーター、Sweet Bandについて

RCIの見方、短期・中期・長期のRCIを表示して利用する方法について

オリジナルのRCIを開発、滑らかな曲線を描写し反転サインも表示

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