米雇用統計後に動き始めたドル円、113円目指すか?(2021年10月11日)

市況解説

10月の米雇用統計が8日に発表されました。ドル円は雇用統計を契機に上昇し、約1年8ヶ月ぶり112円を回復しました。

米雇用統計を契機に上方ブレイクが発生する形となったドル円は、週明けも上昇を続け113円を目指すことになるのか?雇用統計後のドル円の値動きが注目されます。

2020年2月以来、約1年8ヶ月ぶりに112円を回復したドル円

先週のドル円は2020年2月以来、約1年8ヶ月ぶりに112円を回復しました。月足で見ると10月に入り、一気にそれまでの天井を上に抜けた状態です。まだ10月は前半戦を終えたばかりですが、少なくとも112円を維持すれば、ドル円は上方ブレイクが確定します。


・ドル円日足チャートにMonthly Sweet Band
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日足で見るとドル円は9月高値を10月8日に上方ブレイクした形です。10月8日(金)は米雇用統計の発表がありましたが、発表後にドル円は上昇し9月高値を更新し112円台に到達しました。

Monthly Sweet Band(MSB)との位置関係では、10月に入りMSBにドル円は頭を抑えられていましたが、10月8日の上昇でMSBも上に抜ける形となりました。

Monthly Sweet Bandの次の目標値は113円台半ば

MSBはバンドを抜けるとレートが次のバンドまで進み易い、という性質があります。今回のドル円の上昇によりMSBは上に抜けた形となっていますが、次のMSBは113円台半ばに位置しています。よってドル円はこのまま上昇が続き113円台半ばに到達する可能性があります。

週足で見るとドル円の112円台は2019年2~4月に一旦値動きが停滞した水準です。よって今回もこのまま112円台で値動きが停滞する可能性もあります。ただし既に上昇に向けた値動きを始めたドル円がこのまま上昇して113円に到達した場合、2018年12月以来の113円回復となります。


・ドル円週足チャート

2021年4月から狭いレンジでの値動きを続けているドル円ですが、112円回復を契機に大きな値動きが生じるのか、という点が注目されます。

雇用統計の後、相場の伸びが続くか注目される

米雇用統計の後は相場付きが変化する傾向にあります。これまで狭い値幅での値動きが続いたドル円でしたが、8日の雇用統計後112円を回復する上昇を見せたように、10月11日(月)以降は上昇が加速する可能性があります。

その場合の目標値としては、MSBのある113円台半ばは1つのポイントになると考えられます。まずは8日に上昇を開始したドル円の上昇がこのまま継続するのか、11日からの値動きが注目されます。

まとめ

2020年2月以来の112円回復となったドル円ですが、米雇用統計後に上昇を開始しており今後も上昇が続く可能性があります。Monthly Sweet Bandを上方ブレイクした形になっており、このまま上昇が続くと目標値として次のMonthly Sweet Bandが存在する113円台半ばが注目されます。

米雇用統計を契機に動きを始めたドル円はこのまま上昇が続き112円に続き113円に到達することになるのか、米雇用統計明けのドル円の値動きが注目されます。

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