2月20日にUSD/JPYは112円まで急騰しました。2月後半のUSD/JPYの急騰により大きな損失を余儀なくされたFXトレーダーも少なくないようです。
FXで生き残るためには損切が不可欠です。しかし損切りルールが明確でないと、実行はできません。ルールを決めた上で、OCO注文を利用して事前に損切を入れることをオススメします。
急騰の結果112円に到達したUSD/JPY
長らく110円目前の水準でこう着状態が続いたUSD/JPYが、2月19日から2月20日にかけて一気に112円に到達しました。USD/JPYはこれまでスクイーズ状態が続きましたが、一気にエネルギーを放出することになりました。
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このまま上昇するかダマシの上昇で今後再び下落に向かうか、そのどちらになるかは分かりません。しかしツイッター等を見ていると、今回の上昇でUSD/JPYでショートポジションを持ってつかまった方も多いようです。
FX歴が長いと、またか・・・、という光景で、このような急な値動きの後でポジションがつかまったり、強制決済で大きな損失を余儀なくされるトレーダーが増えるのは恒例行事です。
それでは完全につかまってしまったトレーダーはどこが悪かったのか?それは損切りができなかった、という点に尽きるのではないでしょうか
手動で損切りを入れるのは難しい
仮に110円目前の水準でショートポジションを持っていた場合、▲50pipsで損切りを入れると想定して、110.5円で事前に損切りを入れることができれば状況は全く変わっています。
OCO注文を利用して自動的に損切り注文を入れていれば、今回のUSD/JPYの上昇は、確かに損切りで痛いものの致命傷にはなっていません(資金量考えずにハイレバでトレードしていた場合は別)。
手動により110.5円で損切り注文を入れようとしていた方の場合、事前の予定通り損切りできてますか?多くの方が損切り注文を出せずに、今もショートポジションを握ったままでは?
損切り注文の画面は出して発注できる状態にしたものの、ボタンを押せずに結局そのままポジションを持っている、そんな方もいるのではないでしょうか?
損切りには事前注文の活用がオススメ
今回のUSD/JPYの上昇の前、損切りしようとしたのにできなかった方、それは実は人間として普通です。人間は手動で簡単に損切りできるようになっていません。まずはこの人間の特性を知るところから始めましょう。
ベテラントレーダーは感情を入れずに淡々と損切りを行います。そうでないと大きい枚数(取引数量)でトレードするベテランは、メンタル的に持ちません。ただし初心者であっても、損切りがメンタル的にシンドイのはベテランと変わりません。よって心理的に負担の少ない方法で損切りを行うべきです。
そのための有効な手段がOCO注文などを利用した事前注文です。今回USD/JPYの上昇でポジションがつかまってしまった方は、今後OCO注文を事前に入れて損切りと利益確定を事前に決めてしまいましょう。
損切り注文を動かしてもいけない
仮に110.5円に損切り注文を入れていたとしても、損切りとなりそうな時に損切りのレートを変更していませんか?コレをやると永遠に損切りができなくなります。FXトレードは一期一会の世界です。損切りが近くなったら、素直に損切りを待つ、そのスタンスが重要です。含み損が膨らんだポジションをズルズルと持ち越すことになり、最終的に首が回らなくなり強制的な損切りを迫られることになります。
よってOCO注文を入れたら損切りを動かさないこと、これも厳守するべきです。逆にコレをしないといつまでたってもFXトレードは上達しません。
為替市場が動かずFXの恐怖心が薄れている中でのUSD/JPY急騰
2018年からのUSD/JPYは小動きの展開が続いていました。2月19日の急騰は、今後のボラティリティの上昇を象徴する出来事となる可能性があります。しかし小動きのFX市場に慣れて、海外口座を利用するなどで相当高いレバレッジでトレードを行っている初心者のトレーダーもいるようです。
FXトレードでは利益確定と損切りはワンセットです。FXトレードする際は損切りのルールを決めて、そしてポジションを持ったらOCO注文などを利用して事前に損切り注文を入れてしまうこと。
簡単なようで実は相当ハードルの高い行為となるのが損切りです。まだ損切りに慣れていないなら、OCO注文を利用して事前に損切り注文を入れてしまうことです。まずは小ロットからお試しください。FXトレードの着実な上達につながりますよ。(事務局)
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