個人投資家の優位性、休むも相場が出来る大切さ

投資タイミング

休むも相場、を実践できるのが個人投資家の優位点です。相場が訳の分からない値動きを見せている時は、休むも相場、を実践することで不必要な負けを減らすことができます。また値動きが分かりやすい投資商品をトレードすることも有力な選択肢です。

個人投資家の優位点である“休むも相場”について解説いたします。

勝ちやすい相場と勝ちにくい相場がある

FXをはじめ金融商品のトレードには、“勝ちやすい相場”と“勝ちにくい相場”があります。例えば2016年のトランプ大統領誕生以降のUSD/JPYの上昇相場や、第2次安倍内閣発足後のアベノミクス相場(株式)は、当時のチャートを振り返ると、単にロングでエントリーするだけで利益が出ていたことが分かります。同じ方向に長くトレンドが続けば“勝ちやすい相場”となり、多くのトレーダーに利益をもたらします。

一方でV字を描いて動く、2020年2月以降のドルインデックスのような相場は“勝ちにくい相場”の代表例です。同じ方向に動かないどころか、急に反転して戻らない値動きが生じると、損切りを入れない初心者トレーダーのみならず、多くのトレーダーを破滅に導きます。

個人投資家はトレードしない選択肢を持つ

勝ちやすい相場と勝ちにくい相場がある中で、個人投資家には“投資しない”という、機関投資家にはない選択肢があります。そしてそれが個人投資家の優位性となります。

何をやっても勝てない“勝ちにくい相場”の際に、トレードしない、という判断ができれば、トータルで見た時に“負け”を減らすことができます。利益を残すことを考えた際、利益を積み上げることも大切ですが、負けて利益を減らさないことも重要です。

よって“負けそうだからトレードしない”という選択は、利益を残すための重要な選択肢です。

この“トレードしない”という選択肢が存在することは、個人投資家の大きな優位点です。専業トレーダーであっても同様です。一方で機関投資家は仕事としてトレードをしているため、投資しない、という判断は原則できないため、常に何らかのポジションを持たざるを得ません。よって負けを減らして利益を残す、という戦略を取ることが難しい状態にあります。

個人投資家と機関投資家を比べた際、情報量やツール面で機関投資家に優位性がある中で(それでも以前に比べると機関投資家の優位性は減少しています)、投資しない、という判断を取れる個人投資家の優位性は今も昔も変わりません。

無理にトレードしなくてもよいし、無理に同じ商品を取引する必要もない

2020年3月の米国株式市場はまさに乱高下という状態で、1日1,000ドル以上の幅で上下に動いています。寄付きで買ったら取引終了時には▲1,000ドル負けていた、翌日の寄付きで売ったらストップ高・・・、という投資家泣かせの状態が続いています。こんな相場状況では、ベテラントレーダーでも、勝つことは簡単ではありません。

また難しい相場が続く時は、別の金融商品の取引を行うことで、“負け”を減らして“勝ち”を増やすこともできます。

トランプ相場やアベノミクス相場のような分かりやすい値動きを見せる市場や金融商品があれば、難しい投資環境にある取引対象の取引をやめ、分かりやすい値動きを見せる商品を対象にトレードすることも、利益を積み上げる重要な選択肢です。


・個人投資家は調子が悪くなったら休んでも大丈夫

まとめ

2020年3月のコロナショック以降、多くの投資家が退場を迫られています。損切りなどの技術面の問題もありますが、上下に荒れる値動きを背景に、ポジションをとっては負ける、の繰り返しとなっている投資家も少なくありません。

そんな時は、トレードを完全に休む、という判断が非常に有効です。また分かりやすい値動きを見せる投資商品に取引対象を変える、という選択肢もあります。またトレードを休みにすれば、検証のための時間も確保できます。

“相場は明日も来る”という相場格言がありますが、個人投資家の優位性を表す相場格言でもあります。取引しようとする投資商品が客観的に見て訳の分からない値動きを見せている時は、素直にPCやスマホの電源を落としてはいかがでしょうか。最終的に利益を残すことに繋がりますよ。(事務局)

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