FXトレードを始めるための基礎知識、最初にコレだけは知っておけ

初心者向け

FXトレードを始めるための基礎知識について取り上げました。FXトレードで勝てるようになるためには、多くの知識と経験が必要となりますが、まずは最低限下記に取り上げた事項について理解の上で進めることをお勧めします。

トレードは3つの売買ポイントから成立

FX初心者がFXトレードで絶対的に意識しなくてはならない事は、1つのトレードは常に「3つの売買ポイント」で成り立っているという事です。

建値(エントリー)、決済(limit-リミット)、損切り(stop-ストップ)の3つです。1つでも欠ければトレードは完結しません。

そしてリミット値までのpips数と、ストップ値までのpips数とをどんな割合で設定するか(できるか)が大きなポイントとなります。

多くのトレードシステムで勝率がXX%と表記されていると思いますが、その勝率自体は既に、リミット値とストップ値の比率が決まって算出がなされています。

従ってこれを勝手にかえれば勝率も変化する事になります。ストップを大きくすれば勝率は上がりますが、(最大)ドローダウンも大きくなります。トレードをシステム的にしっかりと繰り返して行う事は大変重要な事です。

それを一定期間継続しないと、そのシステムに有効性があるのかどうか、結論が得られません。

従ってプロフィットファクター(PF)や勝率がやたら良すぎるシステムは、いわゆるカーブフィット(=特定の期間のみで通用するように細工する事)されていると、疑ってかかる必要があります。

2つの通貨から構成される通貨ペアについて

FX初心者がFXトレードでまずは理解しなくてはならない事は、「通貨ペア」が決まっているという事です。円高、円安というのは実は特定の通貨に対しての相関で言う事なのです。

「ドル円」という通貨ペアを例に取り説明すれば、この関係で円高と言えば「ドル円」は「下がる」事になります。よってあくまでドルを主体に見ているという事に。

「円ドル」ではないのです。このようにFXでは必ず通貨ペアが決まっており、
さらに「順番」も決まっているのです。混乱しやすい部分ですがFXではこれをしっかりおさえておかないと、間違った判断につながりかねません。

ちなみに円との通貨ペアは一般的に、「クロス円」と表現します。「クロス円」の通貨ペアと言えば「ドル円」、「ユーロ円」、「ポンド円」、「オージー円」、・・・という具合に全て円は相手の通貨の後になります。従って「クロス円」が上昇したというのは、円安の状態をいいますし、「下がった」場合は、円高になった事を意味します。

このようにFXのマーケットではあくまで2つの通貨ペアの相関関係が、上がった・下がったというに過ぎないという事を十分にご理解下さい。この通貨2つの視点からみる考え方を理解することが、FXの理解を勧める第一歩となります。

「買い」と「売り」のどちらからも開始できるFXトレード

FX初心者がFXトレードでまず戸惑う事があります。それはFXトレードでは始めから「買い」、「売り」のどちらでもトレードできるという事です。

始めに買ってもいないのになぜ売れるのか?、と思われる事でしょう。株のトレードでも「空売り」というトレードがあります。これは「売り」から入って株価が下がれば利益が得えられものです。これと同じです。

従ってある通貨ペアの相場がこれから上がるか、下がるかどちらを予測してでも「為替差益」が得られるチャンスがあるという事となります。

FXトレードで利益を上げる方法としては、このような「為替差益」を得る方法ともう1つ、「スワップ金利」というものがあります。

「スワップ金利」とは、各国の「金利差」から得られる利益です。例えば日本の金利=0.1%とした場合、

豪ドル=4.75%だったとすればその差は4.65%、
仮に豪ドル1万通貨購入すれば、一日当たり103円受け取る事ができ、逆に売っていれば106円支払う必要があります。

従ってクロス円であれば、日本の低金利政策で相手国の金利のほうが大きいので、「クロス円」を買って持っていない限りはスワップ金利が得られない、という事になります。

スリッページについて

FX初心者が実際にトレードを始めて体験する事に、「スリッページ」というものがあります。

パソコンやスマホで、売り、買い、と指示を出したのに拘わらず直ぐに決済がなされない、この状態を言います。「すべる」などとも表現されることもあります。

この「約定力」があるかどうかが、トレードする証券会社を選択する1つの根拠とする人もいます。証券会社が自分たちに有利になるように操作しているのではないか?、と疑われる事も多いのですが、実際の取引では起こりえる事です。

FX]トレードも他の取引と同様、必ず相手があって成立します。「買い」の指示を出したのであれば、逆にそれを必ず「売ってくれる相手」がいなければ売買は成立しません。

このようにFXトレードでは、自分の思い通りにならない不確定要素が複数存在している事を、まずは理解しておくべきです。

また他にはスプレッドの変動もあります。トレードしようとした瞬間に、レートが激変してしまう事もありえます。さらにチャートのレート自体も常に連続」しているとは限りません。

極端な例では「窓開け」があげられます。FXマーケットは土日は閉鎖されますので月曜日の朝、マーケット開始のレートと金曜日の終了時のレートが一致していない、かけ離れている、とった事も頻繁に発生します。

FXのリスクとマインド

FX初心者は、FXで大儲けできるかも・・・、と夢を持っておられる事でしょう。うまくすれば可能ではあります。

しかしながらFXも投資ですから、一方でリスクも覚悟しなくてはならないという事を
忘れてはなりません。確実な事は一切ない世界です。

ハイリスク、ハイリターンなのであって、あくまで余剰資金=全部なくなっても許容できる)だけを運用するべきです。これで生活費を稼ごう、などとはまずは考えるべきではありません。

これはトレードで最も大切な「マインド」の状態に作用していきます。トレードはいつでも、ルール通りに完全に無心で行う必要があるのです。

FX初心者の時は負けるとどうしても、「今度こそは」という事で無茶なトレードをしがちです。そして後悔するのです。いわば自分で自分の「マインド・コントロール」さえできるようになれば、かなりFXFXの勝者に近づくとも言えます。

それ程「マインド」はFXトレードにおける重要なファクターとなります。

まとめ

売りから入れる、スリッページが発生する等、FXと株式投資の違いを例に取りながら、FX初心者が勘違いしやすい点、見落とし安い点について解説致しました。

今回説明した事項はFXトレードを行うにあたり、まずは必要となる最低限の知識と言えます。

FXトレードを手掛ける場合、実践で理解する部分もあるものの、必要最低限の知識は知った上で取り組みたいものですね。

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