FXトレードするなら周辺市場も確認するべき、通貨は株価指数などに引っ張られやすい

初心者向け

FXトレードに取り組むなら通貨ペアの値動きだけではなく、各通貨の値動きに影響を与える株価指数などの確認も行うべきです。

株価指数などに値動きが引っ張られる傾向にある通貨は、引っ張る対象の値動きを知ることで成功率の高いトレードが可能となります。

FXで勝ち切るための周辺市場確認の重要性を解説いたします。

為替市場単体で見てもFXでは勝てない?

FXトレードは通貨ペアを取引します。詳しく解説すればUSD/JPYを買う場合は”USDを買ってJPYを売る“取引となります。株式の場合はソニー株を買うなら、単にソニーの株式を買うのみの取引となりますが、為替市場では2つの対象の取引を行っています。

更に通貨ペアは2つの通貨から構成されているだけではなく、他の市場の影響も強く受けます。例えばJPYの場合は日経平均の値動きに大きな影響を受けます。日経平均が暴落する際は、USD/JPYも一気に円高が進むケースが殆どです。

また通貨単体の値動きは、株式市場や商品市場に大きな影響を受けるため、どちらかといえば値動きが受け身になる傾向があります。よって通貨を引っ張る対象を知ることができれば、FX取引で優位に立てる可能性があります。

通貨に影響を与える商品例

下記に主要国の通貨に影響を与える可能性のある対象を取り上げました。

JPY
・日経平均
・日本国債

USD
・ダウ平均、S&P500、ナスダック指数
・米国債
・ドルインデックス

EUR
・ドイツ国債、フランス国債、イタリア国債

GBP
・イギリス国債

AUD
・オーストラリア国債
・中国の株式市場
・各商品価格(石炭・銅・鉄)

CAD
・カナダ国債
・原油価格

CHF
・スイス国債
・EUR
・金価格

各通貨は様々な要因で値動きを形成していますが、上記で取り上げた国債や商品や株価指数などの影響を強く受けています。よって通貨に影響を与える商品などの値動きを分析することで、FXトレードの成功率を上げる効果が期待できます。

EURの値動きは読みにくい

EURはユーロ加盟国により利用される統一通貨です。通常は日本=円、アメリカ=ドルなど、1つの国につき1通貨との位置付けですが、ユーロは複数の国が合同で発行する通貨です。

国力と通貨の強さは比例する、ともいわれますが、その意味ではユーロはドイツ・フランス・イタリアなど複数の国の総合力を反映しています。よって、特定の商品などに値動きが影響されることがない無機質な通貨、と位置付けることができます。

EURは他国の通貨に比べると取引のヒントとなる対象はドイツ国債などの国債などしかなく、またその国債自体も複数の国のレートを確認する必要があり、取り扱いが難しい存在です。

資源国通貨には取引のヒントが存在する

EURに比べると、AUDやCADなどのいわゆる資源国通貨は取引のためのヒントが存在します。国債を始め、AUDは中国上海市場に加え各種商品価格の影響を強く受けます。またカナダは産油国であり、CADは原油価格の影響も強く受けます。

日本国内のFXトレーダーにはそれ程馴染みのない資源国通貨ですが、EUR、JPY、USDに比べ取引のためのヒントが存在する状態にあります。

よってUSD/JPYやEUR/USDのトレードで成果が出ないなら、視点を変えて取引する通貨ペアを資源国通貨中心に変更することが有効に機能するケースもあります。


・CADなど多くの通貨の値動きに影響を与える原油価格

まとめ

国内のFXトレーダーの殆どがUSD/JPY中心の取引です。しかしUSD/JPYは日経平均の値動きの影響を強く受けるとはいえ、資源国通貨に比べると値動きの手掛かりが少ない状態にあります。

しかしそれでも日経平均や日本国債といった値動きのヒントは存在しており、取引する際は少なくとも日経平均の値動きを把握した上での取引が必要です。

FXトレードは株式トレードのように何千もある銘柄から取引対象を選ぶ必要はありません。また株式市場や債券市場や商品市場の影響を強く受けており、取引のためのヒントも存在します。

FXトレードを手掛ける際は、取引する通貨ペアの値動きに影響を与える対象物の値動きの確認もオススメします。これをするだけで、少なくとも日経平均が暴落している際に、USD/JPYを買うような初歩的なミスを防ぐことができます。まずは株価や商品など簡単な所から確認を始めてはいかがでしょうか。(事務局)

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