11月24日の週の為替市場、米国で感謝祭があり実質的には3営業日の週に

市況解説

大きなイベントなく小動きの週となった先週ですが、今週は28日(木)にアメリカは感謝祭を控えています。感謝祭以後、アメリカは連休となるため、今週は金融市場が通常通り動くのは月曜から水曜の3営業日のみとなります。

既に値動きが消えつつある為替市場ですが、今週は感謝祭を控えイレギュラーな値動きが生じる可能性があります。ご注意下さい。

先週の振り返り

大きなイベントのない先週は、為替市場は小動きの状況が続きました。USD/JPYが連日40~50pipsの値動きにとどまり、また通常はボラティリティが高いGBP/JPYも1日80~120pipsの値動きです。

特に値動きが無いのがUSD/JPYであり、Weekly Sweet Bandで見ると2週間続けてBand内の値動きにとどまっています


・USD/JPY1時間足にWeekly Sweet Band

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通貨強弱の観点では比較的値動きがあったのはCADです。先週は原油価格(WTI)が乱高下しており、原油価格と相関する値動きをするCADも同様に、週の前半は下落、週の後半は上昇と、原油価格に引っ張られ大きな値動きとなりました。


・11月18日の週の通貨強弱(Indexes_v7Lを利用)

周辺市場ではドルインデックスが19日(火)以降、4連騰しました。特に22日(金)に大きな伸びを見せ、先々週の下落に対し約7割の戻しを達成しています。ただしレンジの中での値動きにとどまっており、ドルストレート系通貨の値動きも全体的にレンジ相場を形成中です。


・ドルインデックス日足

尚、ファンダメンタルでは米中貿易摩擦について、先週は悲観的な報道が多い状態となりました。ただし株式市場含め金融市場はそれ程反応を見せていません。米中貿易摩擦は市場を動かす材料としては、合意など具体的な動き待ちの状態です。これまで金融市場を動かしていた材料も報道のみでは効力を失いつつあることが、先週の為替市場の停滞の一因ともなっています。

今週の為替市場

今週も先週同様、イベントの少ない週となります。ただし28日(木)に米感謝祭を控えており、29日(金)も米国は実質的には休みとなるため、今週は月曜から水曜の3営業日のみと考えるのがベターです。

また感謝祭で1年の区切りをつける投資家も多く、年内のトレードは今週で終了させる、という考えも1つのアイディアとなります。

Monthly Sweet Band周辺での値動きに終始するUSD/JPY

小動きの状態が続くUSD/JPYですが、11月はMonthly Sweet Band周辺での値動きに終始しています。


・USD/JPY日足チャートにMonthly Sweet Band

これまで値動きが少ないとはいえ、月間では上下に存在するMonthly Sweet Bandにタッチする値動きを見せていたUSD/JPYですが、11月は現在の値位置のMonthly Sweet Bandから上下のMonthly Sweet Bandに移る値動きが生じていません。

11月も今週を残すのみとなりましたが、USD/JPYはこのままMonthly Sweet Band周辺での値動きに終始することになるのか、それとも感謝祭前の最後の値動きが生じて上下どちらかのMonthly Sweet Bandにタッチすることになるのか注目されます。

まとめ

小動きとなった10月が終わった際に、11月は値動きが生じる可能性が指摘されていました。しかし最終週を残すとはいえ、11月は10月以上に値動きのない月となりつつあります。

今週は感謝祭を28日(木)に控えています。アメリカは28日以降、殆ど祝日状態となるため、トレードは27日(水)までにとどめるのが有力な選択肢です。

小動きの市場の中、感謝祭で更に値動きが消える可能性があり、下手にポジションを持ってストレスを溜めぬよう注意したいものですね。(事務局)

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