W_Element_V1の解説、相場のトレンド方向に加えスクイーズやイクスパンションも把握しながらトレードを行う

Close To The Edge

サブチャートにボラティリティチャートを表示するFXトレードシステム『W_Element_V1』について、その内容を解説する。

EMAに似たホルト・ウィンタースラインを利用して、相場のトレンド方向に加えてスクイーズやイクスパンションの状態を判断しながらトレードを行う形となる。

最初に、W_Element_V1とV2のサブチャートは同じ

サブチャートにボラティリティチャートを表示するシステムとして、W_Element_V1とW_Element_V2がある。サブチャート自体はV1とV2は同じものだ。また両者はいずれも、サブチャートのサインに連動してEAがエントリーを行うシステムである。尚、V1とV2のいずれも15分足での利用を推奨している。

サブチャートに表示されているボラティリティチャートについては、下記の解説を参考いただきたい。

関連記事:『Close To The Edge』の解説、ボラティリティチャートの考え方について

W_Element_V1のメインチャートのインジは3種類

W_Element_V1のメインチャートに表示されるインジは下記の3種類だ。(3種類のインジは全て『W_Elemtnt_Main_V1』のインジに内在)

・①EMAのようなホルト・ウィンタースライン
・②レンジを示す白色のラインとトレンドを示す青とピンクのライン
・③通貨の相関を確かめる黄色のライン

またもう1つ表示されるSweet Bandについては下記をご覧いただきたい。

・関連記事:10年以上愛用の自作インジケーター、Sweet Bandについて(もう一歩進んだSweet Bandの見方)


・Sweet Bandの活用例

①ホルト・ウィンタースラインについて

ホルト・ウィンタースラインはEMAに類似のラインであり、20EMAに近い挙動を見せる。ただし単に相場の方向を示すのみならず、相場のサイクルも表しており、EMA+相場サイクルを示すラインだ。

金融市場は停滞(スクィーズ)と爆発(イクスパンション)の繰り返しが行われる、と私は以前から主張している。スクイーズの後に経済指標の発表などでイクスパンションが発生して再びスクイーズに戻る、この繰り返し=サイクルが相場では発生している。そのサイクルをホルト・ウィンタース法の計算式を参考にライン化したものがホルト・ウィンタース(HW)ラインだ。

HWラインでは上昇トレンドが水色、下落トレンドで赤色を示している。マーケットのサイクルとHWラインが同期する場合、それほどズレが生じることなくトレンドの転換を示すことができる。

ただしマーケットとHWラインは常時同期する訳ではない。特にスクイーズ=レンジ相場の際はマーケットの動きとHWラインは乖離する。乖離した後に再びマーケットとHWラインは同期するが、乖離状態のスクイーズ時は方向性が出ないためトレードは避けるべきである。

②レンジを示す白色のラインとトレンドを示す青とピンクのラインについて

相場がスクイーズ状態の停滞時にはチャート上に白色のラインが表示される。また相場が高値や安値を更新するトレンド状態時は、上昇トレンドで青色のライン、下落トレンドでピンクのラインが表示される。またトレンド発生時にはXマークが点灯する。尚、トレンドのラインは1~2本リペイントすることがある。

HWラインに比べると白・青・ピンクは常時表示されるラインではないが、白色ラインはHWラインと合わせて見ることでスクイーズの発見に役立つ。HWラインのトレンド方向に関わらず、白色のラインが表示されている時はスクイーズとしてエントリーを避けたり、逆張りトレードを行うことが有効だ。

またレートの上下にボラティリティを示すバンドの表示を行っている。こちらはW_Element_V2で重視するHedgeLine_SSと同種のバンドだ。バンドの見方などはV2の解説をご覧いただきたい。

・関連記事:W_Element_V2の解説、サブチャートとMTFでトレンド分析を行いトレードを行う

③通貨の相関を確かめる黄色のラインについて

メインチャートに表示される黄色のラインは他の通貨ペアのレートだ。「W_Elements_Main_V1」インジのパラメータの入力「SubSymbol」で様々な通貨ペアを選択して黄色のラインで表示ができる。

ただし通貨ペアの相関と逆相関は非常に変化が激しく、相関を確認しても早期に相関が外れることは日常茶飯事だ。また以前に比べると最近は相関と逆相関の関係が効きにくいと感じている。

ただしドルストレートペア、クロス円通貨ペアなどのグループでの相関関係は見られることも多いため、参考として利用していただきたい。

最後に

W_Elementシリーズは裁量トレードを主眼とするトレードシステムではない。EAを利用する半自動売買及び自動売買のシステムである。それを踏まえた上でHWラインやSweet Bandなどの様々なインジとセットしての利用が有効だ。

実際にW_Element_V1を利用してどのようなトレードを行うのか、という点については今後随時リアルタイムトレードの配信などを予定している。今後のトレード動画の配信もご期待いただきたい。

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