『Close To The Edge』の解説、ボラティリティチャートの考え方について

Close To The Edge

新たに開発したFXトレードシステム『Close To The Edge』は、①オフラインチャートで表示されるボラティリティチャートのみのバージョンと、②時間足チャート(15分足を推奨)のサブチャートにボラティリティチャートが表示されるバージョンの2種類がある。また時間足チャートバージョンは更に2種類(WエレメントV1、WエレメントV2)を用意した。

合計3種類のチャート設定を活用することで、『Close To The Edge』では裁量トレード、エントリーはEAに任せ決済は自ら行う半自動売買、完全自動売買の3つの使い方ができる。オフラインバージョンを中心にそれぞれのバージョンについて解説したい。

①オフラインのボラティリティチャートについて

前回解説の通り筆者は数年前からボラティリティチャート活用の取り組みを開始している。特に近年はサインの精度を上げることに注力してきた。

ボラティリティチャートを拡大した画像が下記だ。

トレンド転換点が明確になっていることが分かる。チャートのトレンド転換条件は約70pipsとしているが、クロス円用とドルストレート用で2種類の幅を用意している。設定は約3年間のボラティリティを遡り検証して設定した。5~10年遡るとボラティリティの幅が変化するものの、EAなどを使って検証した結果、現在の相場状況では約70pipsが最適という判断に至った。

筆者は以前から、金融市場は“停滞(スクイーズ)”、“イクスパンション”(経済指標の発表などが契機)から構成されている、と主張している。この中でイクスパンション後のトレンド発生の分かりやすい領域のみでトレードすることを推奨している。今回も同様であり、停滞などの分からない領域では無駄なエントリーをしないことが重要だ。時間足では停滞領域の排除は難しいが、本チャートにより取引が難しい停滞領域の排除がある程度可能である。

またトレンド転換後のセンターラインが白い状態の時もエントリー不可とした。センターラインの白は統計的に前のトレンドの長さから算出している。基本的に直前のトレンドが長く続いた場合はトレンド転換後のセンターラインの白状態も長くなる。

エントリーサインは矢印サインと数字サインの2種類を用意

ボラティリティチャート上では、センターラインが上昇トレンド時は青色、下落トレンド時は紫色に変化した後にエントリー可能である。エントリーサインはデフォルト設定では矢印を表示している。

エントリーサインは2種類の設定があり、1種類目がデフォルトの矢印サインである。矢印サインはボラティリティチャートをベースに独自ロジックでサインを点灯させている。トレンドが継続する間はサインが出続けるが、トレンドの長さとともにサイン間隔は狭くなる。ただし最低でも10pipsは取れる仕様だ。


・矢印サイン

そしてもう一つは数字サインである(設定画面で選択可能)。数字サインはヒゲが出て戻った所でエントリーするロジックである。ただし一定間隔を確保してサインを出している。


・数字サイン

いずれのサインもトレンドが変化した後にどれだけトレンドが伸びるか、という部分が重要だ。

尚、各サインに従いトレードするEAがどのようなパフォーマンスを残しているかなどは、別途動画を作成する予定だ。

表示されるライン2種類について

ボラティリティチャートにはセンターラインの他に、「黄色と青のライン」と「オレンジとブルーのライン」の2種類が表示されている。


・オフラインチャートの基本表示

「黄色と青のライン」はEMAに類似のラインである。ボラティリティチャートとラインのクロスによる決済の利用を想定している。トレンドが長く続くと、クロスの後は様子見とせざるをえない時間が長くなる欠点があるが、手堅い利益確定が可能だ。

「オレンジとブルーのライン」はボラティリティチャートのヒゲに沿ったラインである。本ラインを見ることでレートがどの程度逆行したかが分かる。

センターラインに加えて2種類のラインを合わせて見ることで、ボラティリティチャートから見た相場状況の把握(行き過ぎ、戻しの途中など)が可能である。

②時間足とサブチャートのセットについて

次に②時間足とサブチャートのセットについて簡単に解説する。本チャートセットのサブチャートは「①オフラインのボラティリティチャート」とほぼ同じ表示である。

時間足とサブチャートのセットは2種類あり、画面のWエレメントV1、WエレメントV2という名称で提供する。利用方法としては、エントリーはサブチャートのサイン、決済や損切りは裁量で行うことをイメージしているが、エントリーもメインチャートで可能である。

WエレメントV1はオフラインチャートの矢印サインを時間足チャート用に変換して表示させている。また統計手法を活用して表示されるEMAに類似のラインでレート(ローソク足)との乖離を見る。


・WエレメントV1のチャート画面(下のサブチャートにボラティリティチャートを表示)

尚、WエレメントV1とV2については別途の解説動画を作成する予定であり、今回は簡単な紹介に留める。

まとめ

今回は『Close To The Edge』のオフラインチャートで表示されるバージョンを中心に解説を行った。

『Close To The Edge』は下記の2種類での提供となる。

A.オフラインのみのチャート(EA付き)
B.オフラインチャートに加え時間足とサブチャートの2種類(WエレメントV1、WエレメントV2)
※「時間足とサブチャート」のみの販売の予定はない。

尚、デイトレを行う場合はBの購入を推奨する。

今後は実際にこれらチャートを活用したライブトレードの配信も予定している。またEA稼働時のパフォーマンス解説動画なども作成する予定だ。

今後の『Close To The Edge』の動画にもご期待いただきたい。

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