12月8日の為替市場、12日(木)の英総選挙に向けてGBPにご注意を!

市況解説

先週は米雇用統計で市場予想を超える強い数字が出て、最後の金曜にリスクオンの値動きが生じた1週間となりました。そして今週は12日(木)に英総選挙を控えています。

英総選挙の結果次第ではGBP中心に大きな値動きが生じる可能性があります。

今週は特にGBPの取引を行う場合、少なくとも何の確証もなしに12日の選挙をまたぐポジションを持つことは避けるべきと考えます。

先週の振り返り

6日(金)に米雇用統計の発表があった先週は、週を通じて見るとUSDが売られた1週間となりました。

最も分かり易い例がドルインデックスの下落であり、ドルインデックスは雇用統計のあった6日(金)以外は全ての営業日で日足は陰線を形成。また5日(木)まで6営業日連続の陰線となりました。


・ドルインデックス日足チャート

通貨強弱の観点からもUSDの下落は明らかです。そして売られたUSDの代わりに買われた通貨がNZDです。AUDがそれほど上昇を見せない中で、NZDは1週間を通じ買われる値動きとなりました。


・12月1日の週の通貨強弱(Indexes_v7Lを利用)

また周辺市場では金価格が1,460ドル付近から週の取引をスタートし、4日(水)には1,483ドルまで上昇。しかし良好な雇用統計数字の発表を受け急落。最終的には週の取引開始レベルで取引を終え、行って来いとなり取引を終了しました。金価格からは3日~5日までがリスクオフ、6日がリスクオンという状態です。


・金4時間足チャートにMonthly Sweet Band

今週の為替市場

今週は雇用統計明けの週となります。イベントとしては11日(水)FOMC、12日(木)英総選挙が控えています。また雇用統計明けの週は相場付きが大きく変化するケースもあります。

ただし今週もファンダメンタルとしては、米中貿易交渉がクローズアップされると予想されます。米中貿易交渉について様々な報道がなされていますが、15日に米の関税引き上げ期限が到来するため、関税引き上げの有無が分かるまで様子見スタンスを取る投資家も少なくないようです。いずれにしても既に12月相場に入っており、雇用統計のように材料に大きく反応する傾向があるので、米中貿易交渉の報道には注意が必要です。

もう一段下落の可能性があるドル/円

先週のドル売りを受けて、ドル/円も109円台半ばから108円台半ばにまで下落しています。ドルインデックスから見ると、ドルは雇用統計に反応し大きく買われましたが、ドル/円は雇用統計にそれほど反応を見せていません。ドル/円は先週の安値に近い108.5円台で取引を終えています。

ただしドルインデックスの上昇はありますが、ドル/円は11月半ばに108円台前半まで下落した後に上昇しており、同じパターンを繰り返しもう一段の下落する可能性があります。


・USD/JPY4時間足チャートにMonthlyとWeekly Sweet Band

関連記事:10年以上愛用の自作インジケーター、Sweet Bandについて

またMonthly Sweet Bandも 107円台後半から108円台前半に位置していますが、先週は下落したものの下に存在するMonthly Sweet Bandにタッチせずに取引を終えています。11月に形成されたサポート&レジスタンスの存在もあり、ドル/円は今後上昇の場合でも一旦下落した後に反転する可能性が考えられます。

GBPの取扱いにご注意を

今週はイギリスの総選挙の投開票が12日(木)に行われます。既にGBPは総選挙待ちの状態であり、総選挙が決まった後はGBP/USDやGBP/JPYも比較的穏やかな値動きが続いています。

現状、ジョンソン首相率いる保守党優位で選挙戦は進んでいますが、ブレグジットの国民投票の際も、前回の総選挙の際も事前予想と結果が異なっており、実際にフタを開けるまで結果は分かりません。

そして結果次第ではGBPが大きな値動きを見せることになります。GBPトレードを行う場合、少なくとも余程の自信がなければ12日総選挙をまたぐポジションは避けるべきです。英総選挙を知らずにポンドのトレードを行う事態だけは避けたいものです

まとめ

今年の12月相場前半は、ある程度の値動きが生じています。ただし雇用統計の値動きのように、値動きが極端になる年末特有の値動きは健在です。ドルインデックスの6営業日続けての陰線も、年末相場特有の値動きともいえます。

今週はイギリスの総選挙で予想外の結果となれば、ポンドの大きな値動きを契機に、様々な通貨や商品の値動きが生じる可能性もあります。FOMCに英総選挙というイベント週となりますが、12月でもあり極端な値動きが生じる可能性があります。ご注意下さい。(事務局)

関連記事
10年以上愛用の自作インジケーター、Sweet Bandについて

コメント

タイトルとURLをコピーしました