意外に使える月足、相場を大枠でとらえる重要性について

インジケーター

トレードの際に月足を見ていますか?日足は殆どのトレーダーが見ていますが、月足を見ている方は少数派ではないでしょうか?

月足はトレードに使うには使い勝手が悪い時間足ですが、トレンドの方向を探るなど相場の全体像を見るのに優れています。

意外に使える月足について、その見方などを解説いたします。

月足を意識していますか?

デイトレーダーは言うに及ばず、スイングトレーダーでも案外意識していないのが月足です。日足は殆どのトレーダーが確認しています。FX関連の雑誌やWebサイトに掲載されているチャートは殆ど日足です。

月足=長すぎる、というイメージがあります。確かに単純にトレードに使うには期間が長い月足ですが、“相場の方向性をとらえる”という観点では非常に役に立つ時間軸です。

また月足ベースに物事を考えると基点は年に12回しか変わらないため、比較的地に足のついた視点で相場をとらえることができます。

また単純に月足にトレンドラインを引いたり、感覚的なトレンド判断をするだけでも、大枠で相場の方向性を知ることができます。

特に月の後半戦は月足が重要

月足の利用方法としては、特に月の後半戦に重宝します。

1カ月単位でローソク足が形成される月足では、前半戦が終った段階で陽線が形成されている場合、後半戦に相場が急落して最終的に陰線が形成される可能性は低いといえます(逆も同様)。前半戦が終わる頃に、実体の短いローソク足が形成され、後半戦に一気にトレンドが生じてローソク足の実態が形成されるケースもあります。

よって月の半ば以降に、月足のローソク足が陽線か陰線かどちらが形成されるか、という視点で月足を眺めることで、月の後半戦のトレンド方向を着実に知ることができます。

サポート&レジスタンスやフィボナッチのラインを引く際も迷いにくい

FXトレーダーの中には、チャートにサポート&レジスタンスやフィボナッチのラインを引いてトレードする方も多く存在します。

サポレジやフィボナッチのラインを引く際に常に問題となるのが、どこに基点をおくのか、という点です。Aさんの基点とBさんの基点が違う、というケースは日常茶飯事です。ベテラントレーダーと初心者トレーダーが同じチャートを見ると、違うラインが引かれていることもよくありますが、経験を積んだベテラントレーダー同士でもラインの引き方が異なることがあります。

ただし月足ベースの引き方は、基点となりうる場所が少ないため、人によってラインの引き方が異なる、というケースは自然と少なくなります。

よって、多くの人と同じ視点でチャートを見る、という観点でも月足は便利な存在です。チャートは時間足が短くなればなるほど解釈方法が多くなりますが、月足の上の時間軸は年足程度しかありません。また時間足が長くなるにつれチャートは素直な値動きを見せる傾向にあるため(グランビルの法則等)、比較的値動きが読みやすいチャート分析にも繋がります。


・USD/JPY月足(月足はトレンドラインが引きやすい)

分かりやすい所から始める大切さ、複雑なのは後からでも大丈夫

月足ベースで相場を分析しても実際のトレードには使えない、そう思う方も多いのではないでしょうか。

別に月足のタイミングでトレードする必要はなく、月足は全体の相場の方向性やサポレジを把握するなど、相場全体を俯瞰するために使えます。そこから先、実際にどのタイミングでエントリーして決済するかは、別の観点で考える必要があるのは大前提です。

ただしFX初心者はどうしても相場を近視眼的に見てしまい、木を見て森を見ず、の状態になってしまいます。木を見ることも大切ですが、その前にそもそも木は単独で立っているのか、それとも森の中に立っているのかを把握しておけば、同じ木の実を採る場合でも、森の木なら木の数も多いため楽に採ることができます。

日頃意識する機会が少ない月足ですが、タマに見ると思わぬ発見があります。週に一回程度、月足の状態を確認してはいかがでしょうか。特に月の後半戦に月足を見ることは、相場の方向性の把握に役立ちます。ご活用ください。(事務局)


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