4月15日の週のUSD/JPYの分析と予想、米英仏のシリア爆撃の影響を見定める必要あり

4月15日の週のUSD/JPYの分析と予想、米英仏のシリア爆撃の影響を見定める必要あり

3週連続で陽線を形成したUSD/JPYですが、一旦レンジ相場の上限に到達し、反転し週の取引を終えました。

しかしながら14日(土)には米英仏の3カ国がシリアへの爆撃を実施。既に先週からシリア攻撃を先取りするような値動きを見せる商品もある中、週明けの金融市場への影響が注目されます。

今週のトレードはシリア攻撃を受けての値動きを見定めた上で、売買に臨む姿勢が重要と言えるのではないでしょうか。

週足チャートで見るUSD/JPY

107.7円台にまで上昇し、108円を射程圏内に入れた先週のUSD/JPYですが、週足で見ると3週連続の陽線を形成しており、回復傾向が鮮明。

しかしながら、先週も指摘した通り、USD/JPYは107円後半を上限とするレンジ相場を形成中。先週の上昇も週足で見ればレンジ相場上限にタッチした値動きです。


・USD/JPY週足

よって108円台を回復し、その値位置が確定、更に114円を目指す値動きとならねば、現在のレンジ相場脱出となりません。先週の上昇のみで、今後の上昇確定と判断するには時期尚早です。実際に107.8円を目前に反転しているため、今も104円半ばを底とするレンジ相場は継続中と判断できます。

4時間足で見るUSD/JPY

4時間足で見ると13日に付けた107.7円台のレンジ相場上限での反転がより鮮明になります。


・USD/JPY4時間足

2月21~22日のレンジ相場とほぼ同じ値位置で反転。ここから先は、レンジ相場の底に向けて下落する可能性と、一旦戻しを入れた後に上方ブレイクする可能性の2つの可能性があります。

レンジ相場が続くドルインデックス

USD/JPYの値動きに大きな影響を与えるドルインデックスの日足チャートは下記です。


・ドルインデックス日足

ドルインデックスは1月下旬よりレンジ相場を形成。先週はレンジ相場の中の上限から下落に転じる値動きを見せています。

足元ドルインデックスはレンジ相場の上限・下限のいずれの方向にもブレイクする値動きは見られません。

当然、強い円買い・円売り要因が生じてドルの強弱に関係なくUSD/JPYが単独でレンジ相場を破る値動きが生じる可能性もあります。しかし少なくともドルインデックスの観点からは、USD/JPYがレンジ相場を破るような値動きは足元見られない状態です。

ドルインデックスと米2年債の値動き

この所ドルインデックスは米2年債の値動きに影響される傾向にあります。下記はドルインデックスに米2年債の金利を重ねたチャートです。


・ドルインデックスと米2年債の1時間足

米2年債の金利はシリア攻撃を先取りする形で上昇を開始。12日はドルインデックスも米2年債に追随する値動きを見せましたが、その後上昇を止めています。その間も米2年債は上昇を続けており、ドルインデックスと米2年債の値動きに大きなサヤが生じている状態です。

シリア攻撃が過度に警戒された結果の米国2年債売り(金利上昇)なのか、ドルインデックスの値動きが単に遅れているだけなのかは分かりません。ただしこれまでの連動の継続を前提とすれば、今秋以降米2年債の下落もしくはドルインデックスの上昇発生の可能性が高いと言えます。

13日(土)に米英仏がシリアを爆撃

先週は金融市場の大きなテーマとなったシリア問題ですが、市場が休みの14日(土)に米英仏はシリアに対する爆撃を実施。

週明けの株式市場・為替市場への影響が注目されます。米国政府はシリア爆撃について1回限りとの方針を取っており、週明けの金融市場への影響は限定的となる可能性も。

ただし初動は円・スイスフラン・金といった通貨・商品が買われるリスク回避的な値動きに備える必要が生じます。今回の米国のシリア爆撃は英仏との共同行動など各国への根回しがなされており、またシリアの化学兵器工場を目的としていることから、シリアを支援するロシア及び協調姿勢を取る中国を除けばイラク戦争の際と異なり、国際的な反発はありません。

先週末にかけて金利が上昇した米国2年債や年初来高値を更新した原油価格(WTI)のように、シリア攻撃を織り込むような値動きを見せた商品も既に生じています。よって週明けは材料出尽くしとなり、事前に値動きを見せた商品については反転する可能性もあります。

蓋を開けてみないと分からない部分が多いのですが、リスク回避一本の単純な予想でポジションを取るのはリスクが高いと言えます。


・原油価格(WTI)の日足

まとめ

108円を射程圏内に捉えたUSD/JPYですが、上述のように現在の値位置はレンジ相場上限であり、一気に上昇、と一筋縄ではいかない場所に位置しています。また英米仏でシリアに対し爆撃を実施しており、週明けの金融市場に対する影響も併せて見る必要があります。

まずは一足先に上昇した米2年債の金利の行方に注目。米2年債とドルインデックスの非相関した値動きがどのような形で解消されるかで、USD/JPYの値動きの方向性もある程度は見えると考えられます。

今週はまずはシリア攻撃を受けての初動の値動きを見定めた後での、ポジション取りが重要になるのではないでしょうか。

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