3月25日の週の為替市場、米中貿易摩擦の行方に注目

3月25日の週の為替市場、米中貿易摩擦の行方に注目

FOMCで利上げはなされたものの、既に織り込み済みで金融市場は大きな値動きを見せなかった先週ですが、米中間で貿易摩擦が本格化。それに伴い、世界的に株価は大きな下落を見せました。

米中間の貿易摩擦問題の行方に、当面目を離すことができない状況が継続することになりそうです。

先週の為替市場振り返り

FOMCが開催され事前の予想通りの利上げが行われた21日(水)、利上げの回数も年3回が予想され、波乱無くFOMCが終了しました。また初FOMCとなったパウエルFRB議長は、イエレン前議長の路線踏襲スタンスが明確となりました。

波乱無く通過したFOMCでしたが、FOMC翌日にトランプ大統領が中国に対する貿易制限措置を発表。米中貿易摩擦の本格化を前に、株式市場は2日に渡り大きな下落を見せました。

個別の通貨ペアではUSD/JPYはトランプ大統領による貿易制限措置発表後の23日(金)に、これまで節目価格として機能してきた105円台を下抜け。そのまま下落が進むかとも思われましたが、円買いのみでドル安の無いままの下落であり、また下ブレイクしたのが日本時間の早朝と売り崩す動きには繋がらず。105円は割れたものの104円台後半を維持して週の取引を終えました。

またEUR/USDはこれまで通り、レンジ相場が継続。2月から続くレンジ相場ですが、先週同様に、レンジ相場の中でも更に値動きが縮小の流れにあります。


下落は続くも底割れには至らなかったUSD/JPY(METEOチャート)

周辺市場の状況

米国発の世界株安の状況であり、世界各国の株式市場は大きな下落となりました。

ただし為替の周辺市場では、ドルインデックスはこれまで通りのレンジ相場が継続。23日にUSD/JPYは105円割れとなったものの、ドルインデックスは大きな値動きを見せておらず、USD/JPYの下落は円買い要因を背景にしたものとなっています。

また2月より上昇が継続している原油価格(WTI)は先週も上昇を続け、遂に65ドル台に突入。1月高値の66ドル台が射程に入り、3度目の66ドル台突破のためのトライが近付きつつあります。

また株価の大幅な下落により金融市場はリスクオフの状態となり、これまで少ない値動きが続いた金価格が上昇。昨年12月から続くレンジ相場の中に価格は位置していますが、レンジ相場の上限に取り付くことになりました。

今週の為替市場見通し

今週の注目すべき指標発表は、28日(水)の米第4四半期のGDP発表となります。

今週の金融市場は、トランプ大統領の貿易制限措置に端を発する米中貿易摩擦の行方に注目。売り言葉に買い言葉と中国は米国製品の輸入制限措置の検討を開始。アメリカは秋に中間選挙を控えており、トランプ大統領の再選戦略も見据えて、自国優先主義の姿勢をより一層明確にしています。

既に米中は経済的には切り離すことのできない存在であり、今回の貿易摩擦が本当に緊迫化すれば、米中ともに経済的な影響は免れません。米中の経済的な落ち込みは、間接的に日本経済にも大きな影響が生じるため、米中貿易摩擦の行方は注意深く見守る必要があります。

個別の通貨ペアでは、先週遂に105円台を割れたUSD/JPYの行方に注目。104円台突入後、大きな下落を見せることはありませんでしたが、これまで強い抵抗線が維持されていた105円を割れたことで、USD/JPYは下落しやすい状態となりました。104円台を下回ると、その先には100円付近までサポレジとなりそうな価格帯が殆ど存在しておらず、一気に下落の可能性もあります。

EUR/USDは引き続き値動きが生じるのを待つ状態。EUR/USDはチャート的には三角保ち合いのパターンを取りつつあるため、値動きが生じた場合は、一気に動き出す可能性があります。


引き続きレンジ相場が継続するEUR/USD(METEOチャート)

まとめ

2月より浮上の貿易摩擦問題でしたが、先週遂に本命とも言うべき中国が登場。当面金融市場は、米中の貿易摩擦問題に影響されることになりますが、日本に対する影響も見逃せません。

貿易摩擦問題の浮上を契機に、逆トランプ相場とも言うべき状況が継続するのか、貿易摩擦を巡る米中との交渉状況、各金融市場の値動きには十分な注意を払いたいと思います。

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