クリスマス前にどう動く?FOMCの金利引き上げは市場に大きな影響を与えず

クリスマス前にどう動く?FOMCの金利引き上げは市場に大きな影響を与えず

欧米は来週のクリスマス休暇を控え、年内最後の取引となる投資家も多い今週の為替市場。

既に12月で値動きもなくなりつつある中、今週・来週と更に値動きが無くなる可能性があるため、より慎重な取引が求められる週となります。

先週の為替振り返り

13日(水)の深夜(日本時間では14日早朝)にFOMCにおいて金利の引き上げが発表。既に市場は金利引き上げを織り込み済みであり、サプライズはありませんでした。

しかしながら為替市場はFOMC後の金利引き上げを受け、ドルが売られる展開となり、ドルインデックスが大きく下落しました。

ドルインデックスの下落を受け、ドル/円はそれまで持ちこたえていた113円を割り112円台に突入。14日も下落が続き、一時112円割れ目前にまで下落することになりました。

一方、ユーロ/ドルはFOMC後に上昇を見せたものの、翌14日には下落が開始され、15日のNY時間にはほぼFOMC前の水準にまで価格を戻し、取引を終えています。

FOMCでの金利引き上げはあったものの、市場は織り込み済みであったため、全体的な値動きとしては大きなインパクトに欠けるイベントとなりました。

周辺市場の状況、ドルインデックスと原油価格(WTI)

前述の通り、FOMC後に下落を見せたドルインデックスですが、ユーロ/ドルの値動き同様、14日と15日の両日で、ドルインデックスもほぼFOMC前の水準の94ポイント付近に戻る結果となりました。ドルインデックスの値動きからも、FOMCでの今回の金利引き上げはサプライズがなかったことが伺えます。

ドルインデックスは先週、それまでの上昇トレンドの中で、94ポイント前半で下落に転じており、今週以降に先週の高値を更新し、再度上昇トレンド入りするかどうかに注目が集まります。94ポイント前半は11月中旬にもサポート&レジスタンスを形成のエリアであり、値動きが停滞しやすいエリアと言えます。よって本エリアを抜ける際は、大きな値動きを伴い上昇の可能性もあります。

また原油価格(WTI)が先週は58.5ドル台にまで到達、その後下落し、57.3ドル台で取引を終えていますが、58ドル台半ばから後半に大きな壁が控えている状態となっています。11月下旬から3度目の58ドル台半ばの到達となりましたが、今回も反転を余儀なくされており、最終的に上下いずれに大きく動くのか注目が集まります。


ドルインデックス1時間足

今週の為替市場の見通し

来週からクリスマス休暇が始まる欧米では、今週が年内最後の取引となる投資家も多いようです。

今週も指標発表自体は21日(木)の米GDP発表等がありますが、先週のFOMCで年内の大きな指標発表は終了の状況にあります。

個別通貨ペアでは、ドル/円が先週112円割れ寸前で反転しており、現在の112円半ばの水準から上下いずれの方向に進むかに注目。再度112円割れを目指しに行くのか、5月以降完全に天井となっている114円台に向かうのか注目が集まります。いずれにしても2017年のドル/円相場はレンジ相場がほぼ確定しており、年内の大勢に影響はありませんが、2018年のスタート台がどちらになるのかで、年初の相場の方向性も見えやすくなります。

またユーロ/ドルは9月の高値を超えられない状態が継続しており、現状下落トレンドに近いレンジ相場を形成中。11月上旬に付けた1.15ドル水準を下方ブレイクすると、下落トレンド入り確定となりますが、今後レンジ相場が続くのか、それとも1.15ドル水準を下回る値動きを模索するのか、注目が集まります。

既に12月は値動きが無くなりつつありますが、今週以降は更に値動きが無くなる可能性もあります。無理なトレードを行い、資金を擦り減らすことのないよう注意したい所です。

まとめ

クリスマス休暇前の今週は、最後の仕事とばかりに、一気に後半にかけ値動きが生じる可能性もあります。一方で先週のFOMCで年内の材料出尽くしとなり、それ程動かない可能性もあります。

FOMCで年内のトレードを手仕舞いしている投資家もおり、既に年末モードに入っている為替市場。今週、来週は焦って取引する必要はない週となります。

トレードする場合でも、いつも以上に慎重にエントリータイミングを図った上でトレードしたものですね。

週間見通しカテゴリの最新記事